読書記録②百田尚樹『モンスター』

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今年2冊目となる読書記録は、百田尚樹さんの『モンスター』です!

百田尚樹さんの作品は『永遠の0』『夢を売る男』に続き、3作目。そう、まだ3作目!

映像化されていたり、本屋さんで見かけた事があったり、タイトルを耳にした事があったり…という作品が多いのに、まだ3作しか読んでいないんです。

みずたま
みずたま

百田さんの小説、他にも読んでみたいのがいっぱいやわ!

では早速、あらすじや感想を綴っていきます。

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『モンスター』ってどんな本?

『モンスター』ってどんな本か?というのを、簡単に言えばこんな感じ。

「バケモノ」と呼ばれるほど醜かった主人公が、美容整形で絶世の美女に生まれ変わり、求めるものを手に入れようとする話。
絶世の美女である主人公「未帆」は、実はバケモノ扱いをされていたほど醜いルックスでした。ストーリーは現在進行系と過去の回想とが折り混ざって進みます。
回想部分では、醜いルックスをしていることによって、どれだけ辛く苦しい人生を歩んできたのかが描かれているのですが、同じ女性として読んでいてかなり暗い気持ちを味わわされてしまいます…。
「ブス」は「美人」と比べてどれだけ損か。
それを嫌というほど思い知らされるような気分です。もちろん、「普通のブス」というレベルではなく、バケモノ級の「ブス」であることによる辛苦なので、一般論とは言えない…はず。
みずたま
みずたま

『世の中の半分以上の女が普通のブスだ』という文章に苦笑…。

「醜い」というどうしようもない事実に加え、それによって味わわされる悲惨な日々。

そんな中、主人公はとんでもない事件を起こしてしまいます。事件後、主人公は地元を去り、別人として生きることに。

そして大人になり、初めての整形手術を機に主人公の人生は変わっていきます。もちろん、バケモノ級のブスである主人公が目を整形しただけで絶世の美女になれるわけではありません。

それでも、こどもの頃に「欲しがっていた目」になれたことをキッカケに、「もっと美しくなれるのではないか」と整形にハマっていきます。

「もっと美しく」と思うようになるのは、自然のなりゆきですよね。女性なら誰もが持っている感情かもしれません。

でも、ただただ純粋に美しくなることが最終目的ではなくなり、新たな目的のために、辛く苦しい思い出しかない地元に戻ってきます。かつてバケモノとして有名だった「田淵 和子」ではなく、東京から来た美女「未帆」として。

みずたま
みずたま

ブス、ブスと言われてた頃はくらーい気持ちになったけど、どんどん美しくなっていく時は未来に希望を感じるで!

…まるで自分の事のように。

 

『モンスター』のあらすじは?

数ある百田さんの作品の中から、この作品を選んだ理由は「モンスター」というタイトルと裏表紙のあらすじに興味をそそられたから。そこで、裏表紙のあらすじを引用紹介いたします!

田舎町で瀟洒なレストランを経営する絶世の美女・未帆。彼女の顔はかつて畸形的なまでに醜かった。周囲からバケモノ扱いされる悲惨な日々。思い悩んだ末にある事件を起こし、町を追われた未帆は、整形手術に目覚め、莫大な金額をかけ完璧な美人に変身を遂げる。そのとき亡霊のように甦ってきたのは、ひとりの男への、狂おしいまでの情念だった。『モンスター』裏表紙より引用

そうなんです、絶世の美女に変身した主人公に湧き上がってきたのは、ある男性への想い。醜かった頃には「自分には恋愛なんて無縁」とあきらめてしまっていた想いが、美しさを手に入れたことにより「美しくなった自分なら…」という考えが生まれます。

ずっと彼への想いを抱いていたわけではなく、心の奥深くに沈めていたはずの想いが、それこそ「亡霊」のように湧き上がる。そして一度、湧き上がってきた想いは消すに消されず…。

みずたま
みずたま

このあらすじ見たら、読まずにはおれんくない!?

感想まとめ

『モンスター』は結構ボリュームのある小説で、500ページ近くもあります。でも、かなり読みやすい!百田尚樹さんらしさでもあると思うのですが、長くてもトントンと話が進んでいき、どんどんと読み進めることができました。

ここからは、ネタバレも含むので未読の方はスルーしてください。

ぶっちゃけ、過去のパートはかなり気分が沈みます。架空の話なのに、自分が主人公であるかのように辛く希望のない人生を背負った気分になったり、いかに美人はブスよりも得をする世の中であるかを思い知らされたり…。

逆に、現在進行形でどんどんとキレイになっていくパートでは清々しさや、希望を感じることができます。初めてナンパをされた時なんかは、めちゃくちゃ嬉しくなったり。

キレイになったんだから、誰かと恋愛をして、人並みの幸せを手に入れて…っていう未来もあったはずなのに、そうはいかないのがこの物語の切ないところ。

みずたま
みずたま

「それなりに幸せになりました」では小説としては…なぁ!?

何が切ないって、一度は「それなりの幸せ」に落ち着こうとはするものの、だめだったんですよね。執念とも言える過去の恋心を忘れて、自分を愛してくれる人と結婚をして幸せになろう。せっかくそう思ったのに、浮気をされ「離婚をしてほしい」と言われてしまうなんて。

しかも、あろうことか「人は顔じゃないよ」と言われてしまうなんて…。

醜かった頃は顔のせいで悲惨な思いを強いられ、美しくなったのに「人は顔じゃない」と言われ。

みずたま
みずたま

どないせぇっちゅうねん…

浮気されたあげくに別れた旦那からは慰謝料をもらい、去り際には酷い言葉を浴びせ、おまけに人を使って痛い目に合わせる…という復讐を遂げたところは、ちょっと同情よりも恐ろしさを感じましたが、皮肉な人生ですよね。

地元に戻っている主人公を訪ねてきた崎村さんのプロポーズを断ったところは、残念だったなぁ。いや、もちろん、ここでプロポーズを受けて「幸せになりましたとさ」では物語としては物足りないんですけど。

物語のラストでは、ついに求めていた彼の心を手に入れ、「もうこれで十分」と自分の素性を彼に告げた主人公。傍から見たら「違う幸せを選んでほしかった」という切なさを感じますが、主人公本人にとっては最高のハッピーエンドだったんだろうと思います。

とはいえ事実を告げられた英介は、その後、主人公に対してどんな感情を抱いたのかが気になるところ。「和子でも好きでいてくれる?」と聞かれ、あの場ではもちろんYESと答えるのは当然のリアクションだろうけど、時間がたって冷静な思考を持ってしてもYESと答える?と詰め寄りたくなるのは私だけ?

その辺りも含め、スピンオフ的に英介の物語も作ってほしい

スピンオフというなら、男性版モンスターも書いてほしい!!

やっぱ百田さんの小説、面白いな〜って事で、「野良犬の値段」も購入しました。ストックしている本が他にもあるので、次は別の作家さんの本を読むつもりですが、「野良犬の値段」もかなり楽しみです。

ハードカバー用のブックカバーを持っていなかったので、カバーも購入しちゃいました!まだ届いていないのですが、カバーのほうも楽しみ♪

忙しくて読書時間が確保できない方におすすめしたのが、コチラ。

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