読書記録⑧伊坂幸太郎『陽気なギャングが地球を回す』

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今年8冊目に読んだのは、伊坂幸太郎さんの『陽気なギャングが地球を回す』です。

この小説、カバーが目に止まりやすいですよね。カバーのデザインも印象的。それでずっと気になっていた小説だったんです。

かなり前に購入していたにも関わらず、伊坂さんの小説は他にも読みたいものが多かったので後回しというか、お楽しみにとっておいたというか。

ここらへんで痛快な小説が読みたい!と思っていたので、満を持して読み始めました。

あれよあれよと言う間に物語に惹き込まれてしまい、あっという間に読了した『陽気なギャングが地球を回す』のレビューです。

 

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『陽気なギャングが地球を回す』のあらすじは?

どの小説もそうですが、裏表紙のあらすじって「読みたい願望」をそそられますよね。『陽気なギャングが地球を回す』も然り。

タイトルからして「ギャングの話なんだな」というのはわかりますが、裏表紙を見るとギャングは四人の天才たちだという事がわかります。

天才と一言で言っても、何がどう天才なのか?まずは裏表紙のあらすじをご紹介します。

 

嘘を見抜く名人、天才スリ、演説の達人、正確な体内時計を持つ女。この四人の天才たちは百発百中の銀行強盗だった…….はずが、思わぬ誤算が。せっかくの「売上」を、逃走中に、あろうことか同じく逃走中の現金輸送車襲撃犯に横取りされたのだ!奪還に動くや、仲間の息子に不穏な影が迫り、そして死体も出現。映画化で話題のハイテンポな都会派サスペンス!

(『陽気なギャングが地球を回す』裏表紙より引用)

 

四人のうちの1人は「嘘を見抜く名人」。これは確かにすごい才能!2人目は「天才スリ」。ギャングなんだから天才のスリも要員となるでしょうね。そして3人目…。

「演説の達人」

演説の達人?

みずたま
みずたま

…….はい?ってなるやん!?

ちょっとここでツッコミたくなる衝動を抑えに抑えて、4人目が「精確な体内時計を持つ女」。

精確な体内時計っていうのも、銀行強盗にどう役にたつのか疑問ではあったのですが、実際に小説を読み始めると、ギャングたちの中で彼女の能力がいかに重要であるかがわかります。

で、話を戻して、ひっかかりまくるのが演説の達人ですよ。

銀行強盗に「演説の達人」は必要なのか?

そもそも、銀行強盗をするのに演説が必要なのか?

もうこの時点で、小説の内容そっちのけでめちゃくちゃ気になるじゃないですか!!

いや、もちろん、小説の内容も気になりますよ。百発百中のギャングたちの売上を同業者に奪われたなんて、「なんてこった!」って話ですよね。

さぞや痛快に仕返しをしてやろうじゃないか!というストーリーなんだろうと予測されます。

それでもやっぱり、気になるのが「演説の達人」ですよ。といかく演説の達人のことが気になる状態で、読書開始!

 

 

『陽気なギャングが地球を回す』ってどんな本?

タイトルからもわかるように、この小説の主要登場人物はギャングです。

裏表紙に記されているあらすじによると、4人のギャングは嘘を見抜く名人、天才スリ、精確な体内時計を持つ女、そして演説の名人なのだとか。

みずたま
みずたま

演説の名人って何やねん!?

 

思わずツッコみたくなりますが、とにかく読み始めると、一人の視点で物語が展開されるのではなく、ランダムに4人のギャングの視点になっています。

読み進めながら、あっという間にそれぞれのキャラの魅力にハマってしまうところが伊坂さんの小説の魅力でもあるんですよね。

この小説、カバーも独特だなぁと思うのですが、目次も独特。見出しに説明書きのように一文が添えられているのですが、目次を見るだけでも「面白そう!」と思わされます。

読み終えてから目次を見直すと、「本当にそのとおりだった」と、内容を凝縮した見出しになっているんです。

主要登場人物となるのは以下の四人。

嘘を見抜く名人:成瀬
天才スリ:久遠
演説の達人:響野
精確な体内時計を持つ女:雪子

ストーリーはこの4人の天才ギャングたちが、次に行う強盗の下見をするところから始まります。そしていつものように打ち合わせをして、いざ本番へと話が進むのですが、何かが起こりそうな予感…。

裏表紙のあらすじによると、逃走中に現金輸送車襲撃犯に売上を横取りされると書かれていましたが、雪子が関わっていそうな予感。

さらに気になるのが、雪子の息子「慎一」が「これからいじめられる予定」だという話も関連性が気になるところ。

そして話は銀行強盗当日に進みます。「ロマンはどこだ」と言いながらスタートする銀行強盗。

ここで「演説の名人」が本領発揮!

銀行強盗をするのに演説なんて必要なくない!?と思っていたけど、思わず聞き入ってしまうから不思議。

みずたま
みずたま

しかも、もうこの時点で、かなり響野さんにハマってるー♡

 

4人のギャングはそれぞれ魅力的なのですが、個人的に響野さん、大好きです。身近にいたら、きっとかなり面倒くさい人なんだろうけど、たまらなく魅力的な登場人物です。

それはさておき、銀行強盗は無事に(?)成功するのですが、逃走中に事件発生。最近、噂になっていた現金輸送車ジャックらしき人たちに襲われて、せっかく強盗したお金を奪われてしまうんです。

でも、ただただ奪われたわけではありません。天才スリの久遠が、現金輸送車ジャックのうちの一人から財布をスっていたんです。

その財布に入っている免許証をとっかかりに、反撃開始!…というストーリーになっているのですが、この続きはぜひ読んでみて下さいね。

 

みずたま
みずたま

伊坂さんの小説って登場人物が魅力的!

響野さんも好きやけど、死神シリーズの千葉さんも好き♡

 

感想まとめ

読み終わった感想ですが…この小説、面白いです。本当に、とにかく面白い

登場人物がみんなそれぞれ魅力的であることもさることながら、あちこちに散りばめられた伏線とその回収がお見事!!

みずたま
みずたま

かるーく読み流してた内容がこんな形で関わってくるとは!ってビックリさせられまくったでw

 

未読の方は、ぜひぜひ読んでみて下さい。本当に面白いです。ずーっと読んでいたい、ずーっと4人の会話を聞いていたい。そんな気分になります。

作中では4人の出会いについて書かれていますが、気になるのがお金の使い道。4人はそれぞれ、大金をどのように使っているんでしょうか?

私利私欲な使い方ではなくて、4人らしい面白いバラまき方をしていてほしいような気がします。

もうとにかく4人のギャングたちにのめり込んでしまったので、この勢いでシリーズ続編を読んでしまいたい!そんな気分だったのですが、読み終わってしまうのがもったいない。

みずたま
みずたま

貧乏性なもので…。

 

まだもう少し、あとのお楽しみにとっておくことにします。「痛快」という言葉がピッタリな作品だったので、今後、ズドーン系の小説を読んだあと、痛快さが欲しくなった時に続編を読むつもりです。

ちなみに、読んだあとに気分がズドーンと沈んでしまうような小説を、個人的に「ズドーン系の小説」と読んでいます。次に読もうとしている本は、おそらくズドーン系…。

ズドーンときたら、その次は『陽気なギャングの日常と襲撃』を読むことにします!

「ロマンはどこだ」

「ロマンはここに」と言える作品です。

コメント

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